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弓と生活


きっかけは特になく、何となく始めたことだったので、正直続くか不安でした。新しい環境に慣れるのは大変でしたし、周りが大人ばかりでその面でも不安が募っていきました。 ですが、明るく話しかけてくれる方がたくさんいたので、とても嬉しかったです。

試合などに行っても、他の道場の方が気軽に話しかけてくれます。「中学生だから」という偏見をもたず、隔たりなく接してくれる方々がいるのが嬉しくて、感謝しています。 講習会で先生方が笑顔で話しかけてくださるのも一つの喜びです。初めての審査では、経験したことのない緊張感があり精神的に辛い面もありました。 ですが、応援に来てくださった朝霞の方々や、一緒に審査に臨んだ方がいて、心強かったです。よく考えてみると、朝霞の方がいないと、私はしっかりしていられないのだと思いました。

一度、「大人に囲まれて大変でしょ」と聞かれたことがあります。改めて聞かれると難しい質問でした。考えれば大変と思ったことはなく、むしろ同じ趣味の大人と話ができるのが楽しいと思っています。 その中で社会的な話をしたり、違う世代の方から当時の話を聞いたりします。そこで知る事が私にとって良い刺激になったりするのです。

進路選択でも、弓道部のある高校を選ぶようになり、生活のあらゆるところで弓道が携わってきています。私はそれが嬉しく、そして弓を通して出会った人と、生涯弓を続けたいと思うようになりました。 弓道を始めた当初、こんなに弓が生活に影響するとは思いませんでした。正直、今の自分が一番驚いています。

ここまで好きになった武道なので、子どもらしく、ただ真直ぐに弓道を続けたいです。そして沢山努力をして、いつか弓を教えてくださった先生方、先輩方に報いたいと思います。 弓道を習い始めてよかったと心の底から思っています。

文:國分 美希

※「スポーツあさか」第32号(2009年11月/朝霞市体育協会)掲載

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