初心者教室

初心者教室 > 平成21年度(2009年度)第12期初心者教室

4月11日(土)より平成21年度(第12期)の初心者教室がはじまります。 毎年のことですが、春の訪れとともに新しい人たちを迎えられるというのは喜ばしいことです。道場にてお待ちしています。

【第一回】 4月11日、春というよりは初夏のような陽気の中、今年度の初心者教室が始まりました。初回の参加者は35人でした。 まずは全員で軽く自己紹介ののち、青田先生から弓道で使う道具を一通りご紹介いただきました。 休憩を挟んで後半は各人が使用する道具を決め、その後教室の補助員たち5人による模範演舞を見学していただきました。 半年後の教室終了時にはこの演舞(坐射)を、教室生の皆さんは補助なしでできるようになるのが目標です。 弓道という武道の性格上、いきなり矢を飛ばす練習、という訳には行かず、ゆっくりと坂道を上っていくような感覚になるとは思います。 ぜひとも根気強く、今日見たイメージを反芻しながら稽古に励んでほしいです。 最後には弦(つる)を弓からはずす方法を体験してもらい、教室を締めくくりました。 今回の教室で選んでもらったのは、弓と弓を引くために右手に着けるカケという道具です。半年間大切に使って上達していってくださいね。

【第二回】 4月18日、初心者教室の二回目が行われました。参加者は31人でした。 今回は、まず弓道の基本の姿勢と動作のうちのいくつかを、説明の上実践してもらいました。 具体的には、立った姿勢・坐った姿勢・爪立って腰を下ろした姿勢、および、立ち方・坐り方・礼を実践してもらいました。 お渡しした資料にある「基本の姿勢と動作」という項に、基本の姿勢4つと基本の動作8つが記載してありますので、ぜひ復習しておいてくださいね。 後半は実際に弓を引く流れ「射法八節」を、徒手と素引き、ゴム弓で実践してもらいました。 初めて聞く用語、初めての動作ばかりで戸惑ったと思いますが、この八節に弓を引くエッセンスがすべてつまっているので、確実に覚えてほしいと思います。 あと、青田先生が口にされた弓を引くときの最重要なキーワード「90度」。このキーワードをいつも念頭においてこれからの練習に当たってほしいと思います。 今後何回も繰り返すことになる「射法八節」についても姿勢や動作と同様、お渡しした資料に書かれていますので、併せてぜひ復習ください。 これから実際に弓を引く動作を繰り返し繰り返し練習していくことになります。 1週間に2時間の短い時間を有効に活用するためにも、1つずつでいいので教わったことを確実に覚えていってください。 言葉でわからないことは遠慮なく聞いてください。復習ノートを作ることも効果大ですよ。

【第三回】 4月25日、初心者教室の三回目が行われました。大雨で肌寒い中でしたが、参加者は36人と、教室生の皆さんのやる気を感じる出席率でした。 前半はまず徒手で前回初めて教わった射法八節を復習したのち、ゴム弓と素引きのふた組に分かれて射法八節を繰り返し練習してもらいました。 休憩を挟んだ後半はカケをつけてゴム弓、素引きと射法八節の練習に徹した2時間でした。 何度も何度も繰り返すのは、この八節が弓を引くエッセンスをギュッと詰め込んだとても重要なモノだからです。辛抱強く繰り返してくださいね。 的に向かって矢を飛ばすまでもうちょっと。初めて教わることで覚えることが多い上、普段使わない筋肉を使うので大変ですが、がんばっていきましょう。

【第四回】 5月9日、初心者教室の四回目が行われました。連休で一週お休みのあとの今回はもう夏といってもいいくらいの暑さでしたが、参加者は33人と盛況でした。 今回は青田先生が不在でしたが、前半はまず全員徒手で射法八節を復習、その後ゴム弓と素引きの2班に分かれて繰り返し射法八節を練習しました。 休憩を挟んだ後半は、弓道において8つの「基本の動作」とよばれるうちの2つ「歩き方」「歩行中の回り方」を練習しました。 最後に道場への入り方を、お手本を見たあとに実践してもらい2時間の稽古を終えました。 まだ初めて教わることだらけで覚えることばかりですが、粘り強く覚えていってほしいと思います。 わからないことをわからないままにしておかず、メモを取って家でも復習するのが吉ですよ。

【第五回】 5月16日、五回目の初心者教室が行われました。この日は少し肌寒い中、参加者は29人でした。 最初に射法八節を軽く復習した後、今回初めて的に向かって2回、本物の矢を放ってもらいました。 芝生の途中からの半分の距離、先生による手取り足取りの補助つきですが、生まれて初めて矢を飛ばす体験、いかがだったでしょうか? 的にあたった人もあたらなかった人も、矢を飛ばす爽快感を噛み締めて欲しいと思います。 これから蒸し暑くなってきますが、もっと遠くから矢を飛ばすようになると弓道の楽しさが広がっていきます。もう少し辛抱してお付き合いくださいね。

【第六回】 5月23日、六回目の初心者教室が行われました。夏のような暑さの中、28人の参加者を迎えました。 今日は青田先生が不在のため、大塚さんの指導で教室を実施しました。 今日の前半は2班に分かれ、的場の整備(あづちへの水やり、的張り、的の上げ掛け)と、素引きゴム弓による射法八節の稽古をしてもらいました。 後半も同じく2班に分かれて、巻藁に向かい矢を番えて弓を引く稽古と、ゴム弓、道場への入場の稽古をしてもらいました。 道場に来るときにはすでに的がかかっていたりするのは、前に来た人がきちんと今日やったような整備をしてくれている、ということを是非頭に入れておいてくださいね。 教室開始ギリギリではなく、早めに来た人はこういった整備も練習できる機会が増えますので、得です。 また、今回初めて巻藁に向かって弓を引いてもらいました。怖がらず「思い切りよく離れる!」というのがとても大事です。 ここで1点、弓道用語でよくある間違いを書いておきます。弓で矢を飛ばすことは「弓を引く」といい、けっして「うつ(撃つ)」とは言いません。 「弓を打つ」というのは弓をつくる過程の1つです。正しい言葉も教室の過程で覚えて言ってほしいと思います。

【第七回】 5月30日、七回目の初心者教室が行われました。参加者は28人でした。 ゴム弓と素引きで軽く射法八節を復習した後は、今回初めて28メートルの実際の距離から矢を番えて引いてもらいました。 先生や補助員の完全補助つきでしたが、実際に矢を飛ばす感覚を味わっていただけたことと思います。 これから何千回も経験することですが、初めてのこの感触を忘れず、励みにして続けていってください。 2本引き終えた後は、入場の練習をして今回の教室を締めくくりました。 次週は十周年記念祝射会の準備のため、教室はお休みです。間が開くと忘れてしまいがちです。2時間という短い教室の時間を有効にすごすためにも、復習しておいてくださいね。

【第八回】 6月13日、八回目の初心者教室が行われました。2週間ぶりの教室は、28人の参加者でした。 ゴム弓と素引きで射法八節を軽く復習したあとは、的前で2本矢を放つ練習をしてもらいました。 後半は入場から退場までの体配を通しで練習してもらい、途中、甲矢乙矢の説明と、退場の際に本座を横切らないことなどをお伝えしました。 弓道で使う矢には羽根のつき方が異なる2種類の矢があり、矢を2本(一手)持つときは必ずその2種類の矢を1本ずつ持ちます。 2種類の矢は甲矢(はや)と乙矢(おとや)とよび、必ず甲矢→乙矢の順で引きます。 甲矢と乙矢の見分け方も教室の中で先生から紹介がありましたが、分からなければ遠慮なく聞いてくださいね。 教室が進むにつれて覚えることが増えていきますが、分からないことは分からないままにせず、一歩一歩着実に前へ進んでいってほしいと思います。

【第九回】 6月20日、九回目の初心者教室が行われました。参加者は21人でした。 内容は前回と同様、ゴム弓と素引きでの射法八節の復習に始まり、全員一手(=2本)の的前練習、休憩を挟んで入退場の練習、という流れでした。 途中の坐学では、弓道での重要なキーワードである3つの「十文字」の紹介が先生からありました。 縦横十文字・三重十文字(両足底・腰・両肩の線と脊柱)・五重十文字(弓と矢・弓と押手の手の内・カケの拇指と弦・胸の中筋と両肩を結ぶ線・首すじと矢)という3つの「90度」に関する言葉です。 弓道のバイブルである「弓道教本」という本にはこういった言葉の解説も書かれていますので、ぜひ手にとってもらえればと思います。 今回は暑さもあってか少し参加者が少なくなりました。1回休んだからといって疎遠に感じる必要はないので、すぐまた復活してくださいね。

【第十回】 6月27日、十回目の初心者教室が行われました。参加者は23人でした。 半年間の教室のちょうど折り返しとなる今回は、素引きとゴム弓での復習に続き、一手の的前練習へと進みました。 休憩を挟んだ後は青田先生による「狙い」の講義がありました。さらに1人1本ずつの的前練習、最後に「坐しての回り方(開き足)」の説明と実践で2時間を締めくくりました。 次回から教室日程の後半に入り「坐射(ざしゃ)」の練習が始まります。教室の最後にはこの「坐射」が補助なしで一通りできる、というのが目標です。 今日教わった開き足も坐射では使いますので、よく復習しておいていただければと思います。 さらに覚えることが増えていきますが、指導員補助員あわせてサポートしますので、一つ一つ粘り強く覚えていってください。 皆勤賞が10名ほどいらっしゃるようで喜ばしい限りです。 何回か休んでしまった人も、皆勤の人も、週に1度の教室の時間を大切に、継続して参加して、弓道を長く続ける礎としていただければと思います。

【第十一回】 7月4日、十一回目の初心者教室が行われました。参加者は24人でした。 早いもので、教室も後半に突入しました。素引き・ゴム弓の後、的前で一手を引いてもらいました。 まだ言われるままに引いていると思いますが、どうしてうまく引けないのだろう?どうしたらうまく引けて、まっすぐ矢が飛んでいってくれるのだろう? どうやれば・・・と自分で考えるようにしていってくださいね。もちろん質問はいつでも大歓迎です。 休憩後は、青田先生から全日本弓道連盟に関しての説明と、矢に使用している羽根についてのお話しがありました。 その後は先週告知したとおり、本格的に坐射の練習に入りました。補助員の見本の後、5人ずつ立ちを組んで入場から退場までを行なってもらいました。 時間の都合上、全体的な流れを重視して行ないました。細かい動作は次回以降教えていくことになります。 最初のうちは動作を覚えるのが大変かと思いますが、回数を重ねていけば必ず出来ますので頑張りましょう。 16時からの経験者教室では坐射での稽古を行なっていますので、是非残って見学していってくださいね。

【第十二回】 7月11日、十二回目の初心者教室が行われました。参加者は24人でした。 素引きとゴム弓で復習のち、的前2本、休憩、坐射の練習、という流れは前回とほぼ同じですね。 教室の修了時には坐射が一通りできるようになっているのが目標ですので、これからはひたすら坐射を繰り返していただく練習が多くなってきます。 まだ覚える段階ですので、細かい所作よりはまずは全体の流れを把握するように努めてください。「次に何をやるのか」を想像しながら稽古するのが効果大ですよ。 今回は曇っていて比較的涼しい中でしたが、これからどんどん蒸し暑くなってくる季節です。暑さに負けず、継続して参加してくださいね。

【第十三回】 7月18日、十三回目の初心者教室が行われました。参加者は25人でした。 素引き、ゴム弓の後、的前で一手を引いてもらいました。休憩の後は弓道衣の購入についての説明がありました。 ほとんどの人がその後の経験者教室に移行される事と思われます。 初心者教室終了後も弓道を続けていこうと決めている方は早めに購入することをお勧めします。 その後は前回に引き続き坐射の練習をし、最後に少し時間が余ったので的前で1本を引いてもらいました。 今回までは坐射の全体の流れを覚えてもらうことを重視した為に的前での射を省いて練習を行ないましたが、次回からは入場から退場まで全て通した練習を行なっていく予定です。 2時間で出来ることは限られていますので、集中して覚えていきましょうね。 次回は昨年度の初心者教室卒業生に坐射を行なってもらい、見学してもらいます。一年後の自身を思い浮かべながら見てみましょう。

【第十四回】 7月25日、十四回目の初心者教室が行われました。参加者は22人でした。 素引きゴム弓で射法八節を復習したのち、昨年度初心者教室を卒業した5名による坐射を見学してもらいました。 1年後、皆さんがあの立場に立っていることをイメージして今後の練習の励みとしてほしいと思います。 その後は入場から退場まで、実際に的に向かって矢を飛ばすこと込みで坐射を練習していただきました。 これからの教室はこの稽古が基本となります。卒業時には坐射が補助なしでできるよう、がんばって覚えていきましょう。 教室のあとには出張販売をしてくださっている小山弓具さんで胴着袴を購入される方が多くいました。教室卒業後すぐに袴を着て気合を入れて稽古できるのはいいですね。

【第十五回】 8月1日、十五回目の初心者教室が行われました。参加者は20人でした。 素引きゴム弓でのウォーミングアップに続き、立射での的前練習。休憩を挟んだあとは坐射の流れを入退場込みで一通り通していただきました。 まだ覚え切れていないとは思いますが、先生や補助員に言われる前に「次に何をするのか」を頭でイメージしながら練習すると覚えがはやくなると思います。 人のフリを見るのも効果大。短い稽古時間を有効につかって覚えていってほしいと思います。 本日は朝霞の夏祭り「彩夏祭」の日で、参加者は少なかったようです。また来週、大勢来てくださることを期待します。

【第十六回】 8月8日、十六回目の初心者教室が行われました。参加者は19人でした。 素引きゴム弓の後、坐射の稽古を行ないました。体配は徐々に覚えてきているようですが、補助なしで出来るようになるにはもう少し時間がかかりそうです。 ただ、教室も残り少ないので、今まで以上に気合いを入れて覚えていきましょう。 来週は教室がないので、2週間後の教室まで覚えたことを忘れないよう復習しておいてくださいね。 休憩後は立射で一手二回引いてもらいました。先生のご指導、補助員のアドバイスを聞いて八節一つ一つの動作を正しく行なえるように稽古していきましょう。

【第十七回】 8月22日、十七回目の初心者教室が行われました。参加者は23人でした。 素引きゴム弓でのウォーミングアップに続き、入場から行射、退場までの坐射の流れが前半。後半は各人3本ずつの的前練習でした。 もう教室も最終盤ですので、とくに坐射の流れについては、言われなくてもやってやる!くらいの気持ちで取り組んでほしいです。 教えられるままに唯々諾々ではなく、頭をフル回転させて稽古に当たれば練習効果も大きいですよ。 今回から、買いたての胴着袴を身に着けた人が多くおられました。格好いいですね、テンションをあげてこの調子でいきましょう。

【第十八回】 8月29日、十八回目の初心者教室が行われました。参加者は19人でした。 通常の流れと同じく、素引きゴム弓の後、坐射の稽古を行ないました。休憩を挟んで坐射の稽古を2回行ないました。 ここまで来れば初心者教室中に新たに教えることはもうありません。 今までに習ってきたことを繰り返し行なうことで頭と身体に覚え込ませるだけです。初心者教室も残りあと2回、稽古できるのは実質あと1回です。 しっかりと初心者教室を締めくくれるよう、頑張りましょう。

【第十九回】 9月5日、十九回目の初心者教室が行われました。秋から夏に戻ったような陽気の中、参加者は18人でした。 いつもどおり、素引きゴム弓でのウォーミングアップに続き、入場から行射、退場までの坐射の流れが前半。後半は時間の許す限りの的前練習でした。 2時間を普通の稽古にあてる教室はこれで最後で、来週はお休み、最終回は仕上げの坐射・射会・修了証書授与式です。 手取り足取りの初心者教室もそろそろ終わり。教室生の皆さんにお願いしたいことは、「教わる」という受身の姿勢だけでなく「自分でやろうとする」試行錯誤をしていってほしいということです。 稽古で先生に言われたことを咀嚼し、自分ひとりでできるところまで持っていくところまでいってはじめて身につくものです。結局弓を引くのは自分なのです。 これは初心のころに限らず弓の稽古をやる限り続くことですので、ぜひとも「自分でやろうとする」心意気を持って弓を続けていただきたいと思っています。

【第二十回】 9月19日、二十回目の初心者教室が行われました。参加者は20人でした。 教室の最終回である今回は、初めての射会を開催しました。 射会というのは平たくいえば小規模な大会で、朝霞の道場で普段練習している仲間どうしで弓を競い合うイベントです。 今回は20人の教室生で坐射一手1回、立射一手1回の計4射で競技を実施しました。 まだ安土まで矢を飛ばすのも覚束ない感じですが、それはそれ。締めくくりのイベントとしていい記念としていただければと思います。 また、一緒に引いた仲間はこれ以降増えようのない同期の仲間です。例年より多く5名の皆勤賞も出た仲間どうし、互いに支えつつ切磋琢磨して一緒にがんばってほしいと思います。 9月23日には朝霞市民弓道大会が開催されます。この大会では本年の卒業生(第12期)のための初心者の部もあります。 参加される方は、9時過ぎくらいに道場集合、9時30分にはもう弓が引ける形でいてください。それではまた道場でお会いしましょう!

初心者教室卒業後は、皆さん経験者として経験者教室で稽古します。 日時は初心者教室と同じ毎週土曜日の14:00から16:00です。初心者教室開催期間中の経験者教室は16:00から18:00でしたが、初心者教室終了とともに繰り上がります。

9月23日、今期生初の試合である「朝霞市民弓道大会」が開かれました。卒業生の参加は19人、全体で52人が参加し、今年度も大変賑やかな射会となりました。 卒業生はこれからの月々の射会に参加し、どんどん結果が出せるように頑張って練習を続けていってください。 次の目標は来年(2010年)6月、昇段審査での「初段」です。

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